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コラム•ブラックジャック

知ると100倍面白い!ブラックジャックにまつわる12の歴史と秘密の雑学

「ブラックジャック」という名前の由来、赤いカードトレイの秘密、シューの語源からナポレオンが愛したエピソードまで。カジノの花形ゲームが100倍面白くなる珠玉のトリビア12選。

知ると100倍面白い!ブラックジャックにまつわる12の歴史と秘密の雑学

カジノで最も愛されているテーブルゲームの筆頭、ブラックジャック。ルール自体は「手札の合計を21に近づける」というシンプルなものですが、その歴史やカジノテーブルの備品には、プレイヤーを唸らせる数々の工夫と興味深い逸話が隠されています。

今回は、知っているとカジノでのプレイが何倍も楽しくなる「ブラックジャックにまつわる12の秘密と雑学」をご紹介します。


1. 最初の記録は『ドン・キホーテ』の著者セルバンテス

ブラックジャックの祖先となるゲーム「ヴェインティウノ(スペイン語で21)」が史上初めて文献に登場したのは、1601〜1602年頃に書かれたミゲル・デ・セルバンテスの短編小説『リンコネーテとコルタディージョ』です。カードのイカサマ師たちが「21を超えずに勝負するゲーム」を遊んでいた描写が残されています。

2. 「ブラックジャック」という名前の意外な由来

もともとフランスでは「ヴァンテアン(Vingt-et-Un / 21)」と呼ばれていました。19世紀初頭にアメリカに持ち込まれた際、客を呼び込むためのキャンペーンとして「スペードのエースと黒のジャック(スペードまたはクラブのJ)が揃った手に10倍の特別ボーナス配当を支払う」という特別ルールが作られました。このボーナスハンドが「ブラックジャック」と呼ばれ、やがてゲーム全体の正式名称として定着しました。

3. ディーラーの手元にある覗き窓「ピーパー(ピーカー)」

ブラックジャックテーブルには、ディーラーが伏せたホールカードが「10」や「A」であるか(ブラックジャックが完成していないか)を外から見えずに確認するための小さな光学ミラーや電子スキャナーが埋め込まれています。これはカジノスラングで「ピーカー(Peeker)」または「ピーパー(Peeper)」と呼ばれます。

ピーパー

4. なぜ使用済みカードトレイは「赤色の半透明」なのか?

テーブル右手にある使用済みカードを入れるプラスチックトレイ(ディスカードトレイ)は、必ず赤色の半透明で作られています。これには不正防止の理由があります。かつて詐欺師が特殊なインクでカード裏に肉眼で見えない印を付け、赤色フィルターのコンタクトレンズで透視するイカサマが存在したため、赤色フィルターを通すことで不正インクのコントラストを無力化し、監視カメラでも印が見破れるように設計されているのです。

ディスカードトレイ

5. 初手で「ナチュラルブラックジャック」が出る確率は約4.8%

最初の2枚でエース(A)と10点カード(10, J, Q, K)が揃う確率は、6デッキテーブルで約 4.75%(約21回に1回)です。約1時間に数回訪れるこの瞬間こそ、3:2配当を得られる最大の歓喜の瞬間です。

6. カード配給器が「シュー(Shoe)」と呼ばれる理由

複数デッキのカードを装填して1枚ずつ滑り出させる黒いケースを「シュー(Shoe)」と呼びます。1950年代に初めてラスベガスで導入された初期の器具が、女性のハイヒール(パンプス)に酷似した形状をしていたことから、ディーラーたちの間で「シュー(靴)」と呼ばれるようになったのが語源です。

7. シャッフル位置を告げる「カットカード」

シャッフル直後、プレイヤーの一人がプラスチックの板(カットカード)をデックの途中に差し込みます。これはディーラーがカードの並びを操作していないことを証明するための公平な儀式です。

8. 伏せられた見えないカード群「プラグ」

シューには通常2枚のカットカードが使われます。1枚はシャッフルを告げる境界線、もう1枚はシューの一番奥のカードが見えないように目隠しとして挟まれます。この2枚のカットカードの間に挟まれ、最後まで使われずに終わるカード群は「プラグ(Plug)」と呼ばれます。

プラグ

9. 映画でも使われる俗称「スナッパー(Snapper)」

アメリカの古いカジノでは、ナチュラルブラックジャックのことを「スナッパー」と呼ぶことがあります。カードが配られた瞬間に、プレイヤーが指先でカードをテーブルに「パチン(Snap)」と叩きつけて誇らしげにオープンした仕草が由来とされています。

10. カッカして自滅するプレイヤー「スチーミング」

ポーカーで感情的になって無謀なプレイに走る状態を「ティルト(Tilt)」と呼びますが、ブラックジャックでは「スチーミング(Steaming:頭から湯気を出している状態)」と呼びます。負けが込んで冷静さを失い、無謀な倍賭けやオカルトなヒットを繰り返すプレイヤーを指す戒めの言葉です。

11. 世界で唯一の「ブラックジャック名誉の殿堂」

カリフォルニア州サンディエゴのバロナ・リゾート&カジノには、世界で唯一の「ブラックジャック・ホール・オブ・フェイム(Blackjack Hall of Fame)」が実在します。基本戦略を生み出した数学者エドワード・ソープや、映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のモデルとなったMITカウンティングチームの創設者らが殿堂入りを果たしています。

12. 英雄ナポレオンもエルバ島で熱中した

歴史上の偉大なファンの一人がフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトです。彼は戦略的思考を好む性格からヴァンテアン(21)を熱愛し、ワーテルローの敗戦後に流された孤島エルバ島での幽閉生活中も、側近たちと毎日のようにゲームに興じていた記録が残されています。